木漏れ日が気持ちよく感じる晴天の日
私となつみんは最近流行りの宝珠集めにでかけていたんです。
「よーし!今日もたくさん宝珠を集めよう!
気持ちのいい日だね!なつみん!」
「うおおおお!宝珠うおおおおはよ!」
今日はリャナの集落にやってきた。
お弁当なんか持ってって冒険の合間に一息入れながら食べるおにぎりは格別なのだ。
ここは小川も流れていたりして川のせせらぎが俺達の心をリホイミしてくれたりするんだ。
手入れを施したドルボードに乗り、丘をサーフィンしながら風を切る
気持ちいい!
「よーしなつみん、ちょっと混んでるけどここら辺で始めようか!」
「うおおおおお!宝珠うおお!はよ!おにぎりはよ!」
回りには同じように宝珠を集めに来ている冒険者達で溢れている。
しにがみのきしから宝珠を奪おうと汗を流し、固い鎧を魔法で吹き飛ばす音や、獲物よびで腹のそこから声を出す冒険者達。
それを見ると俺達も気持ちがテンションバーンした。
しかしそんな中で、一人佇む男がいた。
男は一歩も動くことなくそこに存在していた。
回りの冒険者達の戦いさえまったく耳に入ってないかのように。
「おいおい!あいつなにやってんだ?こんなとこで!危ないぞ!」
「あたしの宝珠!奪うやつ許さないおおおお!」
男はそんな戦場の中でも異彩のオーラを放ちただ目の前にあるおおきな岩を見つめていた。
それはまるで
俺がほしいのは宝珠じゃない。目の前の岩を壊せる鉄の素手だ
といわんばかりに。
その男は俺達が近付いても……
おはらいという魔法をかけても……
動じなかった。
ただただ岩の一点を見つめてそこに佇んでいたのだ。
「こ、こいつ!ただもんじゃねぇ!」
「きっとすごい人なんだよ……かっこいい」
男は俺達が話しかけても何も答えなかった。
ただただ岩の一点を見つめてそこに佇んでいた。近寄りがたいそんな雰囲気を漂わせていたが、俺達はそこを離れようと思わなかった。
今思えばそれだけこの男から出る異彩のオーラにひかれていたのだろう。
そこにしにがみのきしが近づいてきた
「おい!あいつやべーぞ!?」
しかし男は全く動じなかった。
ただただただ岩の一点を見つめてそこに佇んでいた。
そして俺達はその場を離れた。
男はそのあともそこに存在し続けていた。
俺達はその男をこう名付けた。
寝落ち野郎
と。
完
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またドッキリ仕掛けるしかないな!